海生水産
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赤身の相場の今後
2026年6月10日

火曜日の早朝、いつも通りに
静岡市場の冷凍マグロのセリ場へ。
一本づつ冷凍マグロを品定めしていました。
私は基本的にセリ場のマグロ全部を下付けします。
その上で仲卸さんに欲しいものだけ
「〇〇番を〇〇円で」と伝えます。
するとセリ人が近づいてきました。
「最近、赤身の動きってどうですか?」
「いやー、高くなって全然売れないよー」
「浜値が少し下がってくれればいいんですけど…」
「いやー、この環境じゃあ無理っしょ!」
なんて話をしました。
冷凍マグロのセリ人もとても辛そうでした。
荷主からは「〇〇円以下では売るな!
廻し(平均単価のこと)は〇〇円にしろ!」
とやはり言われているのでしょうね。
常に板挟みのポジション、本当に大変です。
思えば、7月でもうすぐ一年。
冷凍マグロの高騰が始まったのは去年の七月から。
キロ750円だった赤身のスソ物(下値)が、
今ではキロ1,350円になりました。
文字通りほぼ倍です。
これは私、本当に初めての経験です。
マグロは原体から細かく切っていけば行くほど、
コストが掛かるので品代は高くなります。
原魚が安い時はサクが売れましたが、
今では高くなりすぎて売れない。
これ、本当のことです。
今でさえ売れないのに、今後はどうなる?
これまでのことが通用しない。
今回の値上がり問題の本質はここです。
誰もまだ正解を知らないのです。
だって誰も未体験の価格帯だからです。
一部の希望的な観測値しては、
もうこれ以上高くなると赤身は売れなくなるから、
今の相場が天井なのでは?
という話も聞かれます。
私もそう思うところ大ではありますが、
相場に絶対はありません。
長引く円安は、輸入品である原油も、そして
大半が輸入品の冷凍マグロの価格をも押し上げます。
中東の政情不安による原油高も、
いつ収まるかは定かではない。
物価高により足元の景気はよくならない。
高すぎるマグロは売れない。
それはそうなのですが、
どうも安くはなりそうもない。
そんな現状の中で、やれることをやるしかない。
赤身の相場の今後、私も分かりません。
どう転んでもそれについていくしかない。
そんな心持ちで常にありたいと考えています。
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