海生水産

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北沖のバチ

2026年5月30日

メバチマグロの特徴は、
なんといってもその赤い「色目」。
キハダの薄いピンク色と異なり、
鮮やかな赤が他の魚種より際立ちます。
昔から関東はバチ、関西はキハダが
好まれると言われています。
関西から西日本は白身を好む文化圏で、
はい九州の大分市出身の私も
子供の頃はマグロって見たことないです。
今現在では長崎や大分などで
本鮪の蓄養事業が盛んになっています。
生の状態で流通することも増えて、
九州はじめ日本全国で店頭に並ぶように。
たまに帰省してスーパーの鮮魚売り場を
覗くと九州でも必ずマグロは販売されてます。
さて今日の写真はメバチの良い漁場の一つ
「北沖」で漁獲されたものです。
メバチは基本的には赤道付近に多く分布。
太平洋、インド洋、大西洋のいずれも
赤道付近がよい漁場となっています。
日本海側や地中海では回遊しないそうです。
そんなメバチが太平洋を回遊し、
日本の東沖の横の高緯度帯に行き着く。
あまり魚体は大きくはありませんが、
身の締まりが良くて脂の線が太い。
写真のような上質なマグロが釣れるのです。
北沖のメバチ、私は市場のセリ場に行くまで
解凍した現物を見たことがありませんでした。
水揚げの現場では何度も遭遇しましたが、
基本的に熱水の一般漁場の物とは
仕入れ価格が全く異なる為、
自社での尾切り選別などは行わない。
そのまま相対取引か市場へ出荷する。
そういうアイテムだったのです。
セリ場で見る北沖のメバチは、
どれも粒揃いです。
他の漁場のメバチとの一番の違いは
その身の質です。
冷たい漁場で引き締まった身は、
硬いのではなく「もちもち」。
いわゆる「包丁に身がくっつく」感じ。
これぞ北沖!
さらに脂も深い。
清水静岡の魚屋さんや飲食店向けに、
市場の仲卸さんがセリで競います。
私のような加工業者には、
ちょっと手が出ない価格帯です…
でもそれでいいんです。
専門のお店に行かなけば手に入らない。
そういうアイテムであった方が良い。
ズバリ魚屋さんに愛されるマグロ。
それが北沖のメバチなのです。
どこかで見かけたら、ぜひ一度お試しあれ!
一度商品化してみたいですが…
なかなか難しそうだー!

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