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相場の上げ下げと品質の良し悪し

2025年10月13日

写真はスーパーで販売していた
メバチマグロの赤身サクです。
本当は店内撮影禁止なのですが、
あまりに見事なシミ血栓だったので。
スーパーさん、ごめんなさい!
メバチに特徴的なのが、
このようなシミ血栓です。
細かくまとまって出ることが多いので
私は「散弾銃に打たれた様」と表現。
特に雌節の腹の分れ身の分に多い。
通常、程度の酷いものは加工時に外し
ねぎとろの原料になります。
程度の軽いものはそのまま入れますが
ちょっとこれは酷いかな…。
多分最大手のメーカーさんのはず。
原価面からも厳しいんだろうな…。
クレーム対象かも?
でもこの位であれば、販売店の方で
「シミ抜き」のもう一手間かけてあげれば
かなり改善されると思います。
ふきんやペーパーでシミを吸い出す。
これ位はやってあげて欲しいけど…。
さて弊社も同じ環境でございます。
「うーん、これは値上げするしか無いか…。」
先週、メバチの赤身の加工を行いました。
7月以降、メバチの相場が高騰して以後
仕入れた赤身を板サクに加工したのです。
シミや傷も少ない良いメバチでした。
歩留も良くので、原価計算はどうなるかと
出来上がりの数字を確認してびっくり。
何と本製品がキロ500円以上値上がり。
そりゃそうですよね。
丸魚の相場の高騰は凄いことに。
6月まではキロ750円が下値でした。
7月以降、徐々に値上がりし
何と今は下値がキロ1,000円!
今回加工したのは縮みの安め。
せこくせこく日々仕入れて、
2トン貯めたものなのです。
以前加工したよりもやはりキロ250円は
高くなっていますので、
製品の歩留を考えるとキロ500円上昇は
十分あり得る価格です。
じゃ、その分をすぐに価格に転嫁すれば
良いと思うじゃないですか?
なかなかそうもいかないのが、
難しいところなのです。
取引先が値上げを納得してくれなければ、
売れない不良在庫になってしまいます。
また高い在庫ですしね。
よって相場の高い時こそ、
品質はあまりよろしく無いということに。
野菜でも果物でも同じで
「旬の時は一番安くて美味い」
冷凍マグロも同じです。
相場の上げ下げと品質の良し悪し。
これは正直言って反比例してる?
これが現実の様です。

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