海生水産

希少なキハダのとろ

2025年5月2日

今日の写真はキハダマグロ。
当店の取り扱いはメバチが中心なので、
キハダはこのアイテムのみ。
なんと脂が乗ったキハダなのです。
たまたま上手く買えた数本を、
全部サクに加工しました。
数量限定の希少なとろキハダです。
先日、この商品をお買い上げくださったのは
なんと山梨県甲府市の方です。
何故「なんと」なのかと言いますと
昔からとろキハダといえば
「甲府」なんですよー！
これ、マグロ業界の常識なんです。
キハダは太平洋、インド洋、大西洋など
世界中の様々な海域で漁獲されます。
各地の海の主に表層面を回遊しています。
なので基本的に赤身がほとんどです。
ごく稀に脂が乗る個体もあります。
普通なら魚体の表層部分に脂が乗ります。
ところがキハダの脂は
全身に差すことが多いのです。
強いて言えば、とろびんちょうに近い。
そんな脂の乗り方をしています。
キハダはセリ場に並ぶことはほとんどなく、
各加工業者が尾切り選別して、
各グレード毎に商品化して販売されます。
その選別過程で思わず数本出てきた脂物が、
市場のセリ場に並ぶというわけです。
それとは別に、甲府の市場や荷受け会社に
そのまま販売するという事も多いです。
どうも昔からどの業者も
「キハダの脂は甲府へ」
という流れが出来ているようなのです。
想像するにキハダは色が変わりにくいですから、
海から遠く離れた内陸部の甲府で好まれた？
またはそのように各業者が仕向けた？
各地のマグロの趣向性は、
長い年月を経て出来上がった部分が大きいかと。
さて今回の甲府のお客様、
弊社のとろキハダのサクはいかがだったでしょうか？
是非是非反応を聞いてみたい！
とろキハダの本場、甲府でウチの商品は？
なかなか嬉しいご注文でありました。

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