海生水産

セリ場は活気あり

2025年4月2日

4月1日の静岡市場の冷凍マグロのセリ場。
昨日迄の年度末ムードは何処へ？
と言った感じでしょうか？
いつもはあまり顔を見せない、
清水や焼津地区の同業者さん達の
お顔が何人も見受けられます。
出荷者だけでなく、こうやってセリ場の
実際の様子を確かめに来られる。
勉強熱心な方が多いのです。
私も毎日FAXで送られてくる、
豊洲市場と三崎市場の相場表は
必ず内容をチェックします。
数字の羅列の中に、現状を読み解こうと
常に努力します。
確かに上場本数や高値・中値・安値、
生鮮マグロの入荷情報などは分かります。
でも中値（平均値）これが一番曲者です。
いくら数本が非常に高値でも、
半分以上がスソ物だったら
平均値はグッと下がります。
逆に上値はそんなに高くなくても、
そこそこ脂が有って鮮度も良い。
そういう出方だと中値は上がります。
総じて、天然物は前者のパターンが多い。
同じ様に選別して出荷していても、
毎日の品質にはどうしてもばらつきが有る。
このばらつきは相場表からは分かりません。
もう一つ分からないのが「買い気」です。
各仲卸業者や場外問屋が、
どんなマグロをいくら位でセリ落としているのか。
何か特定のサイズ、鮮度、脂の乗り具合で
集めている業者がいるのか。
これは実際に現場でセリを見なければ、
絶対に分かりません。
そんなセリ場の現状を理解した上で、
ウチはどんなマグロをいくらで買っていくのか。
まあ大抵の場合、戦わない作戦ですね。
人が欲しいマグロは敢えて買わない。
人がいらないマグロの中から、
良品をチョイスする。
そこからどうやって良い商品を作るか？
日々、そうやって考えています。
これもセリ場に定期的に通うからこそ。
朝が辛い時もありますが、
これが一番大切な仕事なのです。
水曜日はセリはお休み。
しばし頭をリフレッシュ。
また明日から頑張ります！

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